DICEとは
材料科学の研究を推進し、材料開発を加速する場-データプラットフォームDICE(ダイス)を提供します。
DICEは、材料データの入り口 (集まる) から出口(使う) までを一貫して扱う前例のないシステムです。入口としては実験・計測装置からの取り込み、文献からの取り込み、機関レポジトリからの取り込みなど、複数の情報源からのハイスループット・ハイクオリティー収集・登録システムを実装するとともに、データをRDF形式で階層的、構造的に理解し、かつLinkedDataなど情報工学的手法によってデータ間を繋ぐことで、格納データの高付加価値化を目指しています。また出口側として、データ可視化システムや各種解析ソフトウエアを整備・提供するのみならず、マテリアルズ・インフォマティクスに代表される材料開発における課題解決の糸口を与えられるような、システム科学的なサービスを提供することを目指しています。
私たちは、データの収集、メタデータ付与やデータ形式の変換、機械可読化による高付加価値化、解析手法に関わるデータ科学的あるいは情報工学的な研究を進め、先進性の高いデータプラットフォームシステムを構築していくとともに、NIMS内はもとよりNIMS外に対しても、材料情報のナショナルセンターとして、利用者にとって魅力的な質の高いサービスを継続的に提供してまいります。
参考資料
- M. Tanifuji, A. Matsuda and H. Yoshikawa, "Materials Data Platform - a FAIR System for Data-Driven Materials Science," 2019 8th International Congress on Advanced Applied Informatics (IIAI-AAI), Toyama, Japan, 2019, pp. 1021-1022, doi: 10.1109/IIAI-AAI.2019.00206.
- 機関広報誌 NIMS NOW 2023, Vol.23 No.3, p12-13
Topic 1 // 研究データをつなぐ データ戦略の中核を担い、日本のマテリアル革新力を強くする ! - 機関広報誌 NIMS NOW 2021, Vol.21 No.5, p8-13
[次世代のシステムをつくる]データ循環の要となる材料データプラットフォーム「DICE」、遂に始動 !
[材料研究の現場はこう変わる]データをリアルタイム収集し、解析まで自動化 !RDEで研究スタイルが変わる - 機関広報誌 NIMS NOW 2019, Vol.19 No.1, p8-11
[特集] 閃きを生む、物質・材料開発の"知能" 「材料データプラットフォーム」とは
紹介動画
材料データプラットフォームDICEを使ってみた![2021年4月公開]
DICE Engineer Speaks...
[2022年5月公開]DICE共通メッセージ形式スキーマ
DICEの各システム間で研究データを流通・交換・保管する際の共通のメタデータスキーマです。
本スキーマを使用していたシステムの廃止に伴い、2022年12月を以って本スキーマも廃止としました。